代表メッセージ MESSAGE 多様な価値観に触れ、日本の文化と木造建築という原点に還りました 会社設立以前は建築関係に携わっていたわけではなく、自動車関連の営業マンとして働いていました。建築とは全く関係無い分野でしたが、営業、納品、集金など一通りの流れはもちろんのこと、営業車の燃料の計算まで任せてもらえる会社だったため、今思えば経営のノウハウはここで学ぶことが多かったように思います。しかし当時は、生産性を感じることができず「このままではいけない」という思いが募り、会社を辞めることを決意しました。その後、自らの生活や暮らしを見つめ直していた際にたどり着いたのが原点である「家」、いわば木造建築や日本の文化でした。その想いは次第に大きくなり、技術や文化を伝承していきたいという想いから一念発起、起業いたしました。そうして個人事業主から始まったWESTWINDは、2007年に法人として株式会社WESTWIND設立に至りました。何もないところからのスタートで、初めは材木屋を回って営業をかけながら1人でもできる仕事をこなしていく日々でしたが、次第に道具も揃い、従業員も増え、愛知・岐阜・三重を中心に多くの建築工事を任せていただくまでになりました。メーカー様からも、お客様からも高評価をいただき、大変嬉しく思っています。 お客様の笑顔と喜びの声がやりがいです 創業してから業績が右肩上がり…という訳にはいかず、リーマンショックなどの不景気で家を建てる方がいない時期や東日本大震災で材料が手に入らない時など、正直仕事にならず辛い時期もありました。そのような時期も乗り越えやってこられたのは、やはりお客様の笑顔と喜びの声があったからです。 メーカー様からの依頼を受けて建築工事を任せていただくことが多い我々は、直接お客様と出会う機会はほとんどありませんが、工事が棟上げ(骨組み段階)まで無事完成したことを祝う上棟式でお客様とお会いすることができます。「木の良い香りがする。」「家がだんだんできていくのが嬉しい。」と笑顔を浮かべるお客様の姿に、ついこちらも顔が綻びます。と同時に、お客様ひとりひとりにとって、たった一度の大きな買い物である「家」を造る仕事の責任を強く感じています。お客様がこの先もずっと笑顔で過ごせる家を、確かな技術で作り続けていきたいと思います。 話は変わりますが、上棟式の際に厄除けのため餅まきやお菓子撒きする文化が日本にはあります。最近では行わないお客様がほとんどですが、ご家族やご親族を始め近所の方や建築関係者が集まり、餅まきやお菓子撒きをする光景はなかなか良いものだと感じています。私自身、家族と住める家を建てた際に開催しましたが、現代では厄除けというよりも引っ越し前の挨拶や工事でご迷惑をおかけする謝罪の意味合いが強くなっており、100人程集まってくれた人たちとお祝いを兼ねて挨拶ができたことを嬉しく思っています。そのことは私の子供達もよく覚えており、家族にとっても良い思い出となっているので、これから家を建てる方にはぜひおすすめです。私の子供を含め、餅まきに来てくれた多くの子供達が、大人になって家を建てる際に「そういえば餅まき行ったことあったなぁ」と思い出してくれたらと思います。もちろん必ずやらなければならないことではありませんが、日本の文化や素敵な風景が残っていくことを願っています。 変わりゆく建築産業を見据え、未来に貢献できる会社へ 現在、株式会社WESTWINDでは優秀な大工職人とともに、若手への技術の伝承に力を入れています。それは大工技術だけではなく、木の温もりや香り、日本の文化など木造建築に関係したあらゆる知識や想いも含めて伝承していきたいと思っています。若手への技術の伝承は、技術力・体力・気力のある従業員として弊社の未来を引っ張っていく人材育成だという事はもちろん、ひいては未来の建築産業を支える重要な力を育てる事であると考えています。 また、現在の事業を確かなものにすると同時に、変わりゆく建築産業の需要や時代の変化を的確に捉えた上で貢献していけるよう、新たな仕組みや事業展開も視野に入れていきたいと思っています。今後とも株式会社WESTWINDをよろしくお願い申し上げます。